100メートル歩くと痛い腰痛患者様
病院で腰椎ヘルニアと言われ薬をのんでいたが・・・
先日 新しくご来院された患者様。10日ほどまえから腰痛と足のシビレが起き100メートル歩くと痛みの為に立ち止まってしまうそうです。
会社の近くの病院でレントゲンをとってもらい 「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され足の痛みシビレと腰痛はヘルニアによる神経の圧迫が原因だと説明されたそうです。
病院から痛み止めがでていたそうなのですが、歩行時の腰痛や足のシビレが変化する事なくインターネットで調べて当院に起こしになられました。
検査をしてみると腰はおじぎをしても、腰を反らせても痛みが出現し、座った状態で膝を伸ばして腰痛がふえるか?どうかをみるテストでも症状が出現しました。
これはアメリカで開発されたテストで交通事故などで詐病があるか?などを判断するときに行うテストです。陽性の場合は椎間板の病変が疑われます。
しかし椎間板ヘルニアの時に良く陽性になるアキレス腱の反射をみる方法(反射が出ないと陽性)や足の指を反らしたり、曲げたりする検査(力が弱くなると陽性)では陽性になりませんでした。
このタイプの痛みの原因として考えられるものは・・・
患者様には「腰椎椎間板ヘルニアの可能性もあるが、筋肉の循環障害による筋異常興奮から起きる疼痛の可能性があります。急性期椎間板ヘルニアの場合は炎症の消失まで時間がかかりますが、筋異常興奮なら数回で楽になると思います。」とお話しました。
筋異常興奮のいたみは最近、筋筋膜性疼痛という名で時々テレビや雑誌で紹介されているみたいです。
(私が筋筋膜疼痛を勉強した18年ほど前はこんなに有名になるとは思いませんでした。)
施術を行い日常生活の中でしてはいけない事などをお話して1週間後の再診のときは
「痛みが大分楽になり、長く歩けるようになりました!」との事でした。
腰の動きなども改善し、前回陽性だった痛み誘発テストも陰性になり回復方向に向かっていると思われますが。まだ油断大敵です! 症状が安定するまで施術を継続してみてください。