膝の痛み(肉ばなれの後)
2ヶ月程前にいらした患者様のケース、以前にギックリ腰でご来院いただき、2回の施術で良くなられましたが、今回はお電話で「さっき、スポーツジムでエクササイズをしていたら膝の裏がブチッ!と音がして、それ以来膝に力が入らなく上手く歩けない!」とご連絡がありました。ご来院していただくと、脚をひきずって歩いていて、ベットにうつ伏せで膝を自力で曲げてもらうようにしていただくと、ご自分の力で膝を曲げる事ができませんでした。熱感もあり膝の前方の関節部位も腫れている事から膝関節の捻挫と大腿部後面の肉場ばなれが想定できました。
捻挫とは、関節を生理的な範囲以上に捻る事による筋や靭帯の損傷の事で、肉ばなれとは、関節以外の場所の筋肉を生理的な範囲以上に伸ばす事による筋の損傷の事をいいます。
当院は整骨院なので、厚生大臣免許の国家資格の柔道整復師の資格があり、急性の怪我の損傷(肉ばなれ、捻挫、打撲、使いすぎによる急性痛など)は保険の施術の適応になります。
患者様に状態の説明とスポーツ復帰への段階的な進め方などをお話させていただきました。受傷直後であった為に安静と固定をご指導させていただき、施術を開始しましたが、3日程の安静の後に症状が少し軽減された際に患者様が「ジムのエクササイズを再開したい!」との申し出がありましたが、まだ筋肉の傷は治ってないと判断し「もう少し安静でお願いします。」とお話しました。しかし患者様は「できる事だけしたい!」との事だったので「痛みがぶり返す可能性が高いです。」とお話させていただきました。
結果は案の定、症状がぶり返り再び疼痛が強くなりました、再度患者様に「痛みが引いてきたのは安静により炎症が治まってきたからであり、損傷部位が治っている訳ではありません。回復過程で無理をすると競技復帰が遅くなるので、少し我慢していただけますか?」とお話させていただきました。 今回はご納得していただいたみたいで、施術のプログラムどうり通院していただき、通常の歩行や階段の上り下りも痛かった症状が寛解していき、晴れて段階を踏みながらスポーツの復帰をはたされました。
運動習慣のある方は損傷後は早期に復帰を希望される気持は判りますが、組織の回復を待ちながら少しずつ段階を踏んでスポーツへの復帰を計画される事をおすすめいたします。 また施術者として最善のご提案ができるように常に心掛けております。