えっ!  腰の痛みが足で!

先日、同じような痛みのパターンの方を施術させていただきました。 お二人とも腰痛でおじぎすると腰(ウェストラインの辺り)が突っ張るように痛いという症状でした。お二人とも80代の方で足には変性疾患(変形性膝関節症、外反母趾)をもっています。 お1人の方は長く座った後から、お1人の方は庭掃除で長く中腰をしてからの痛みでした。

まずは全体の歪みを改善させた結果・・・

検査をして体幹の循環を良くして歪みをとり動作痛を再確認した所、「楽になったが、まだ痛みがある・・・」との事でした、循環が改善されると後から痛みがきえる事が多く、そこから深く追いかけない方がいいケースもありますが、この方達は体力的に大丈夫そうだったので、症状を緩和させる為に施術を続行してみました。

腰痛を起こしている意外な犯人は?

この方達の共通点としておじぎ時の腰痛、足に変形性の疾患がある事があげられます。人は歩く時に前進運動をおこないます(後進する人はいないですよね?)。例えば右足が踵からついて右足のうらが地面に全て着き、右踵が地面から離れるまでの間に右ひざは2回曲がりますこの動きを運動学では knee action(ダブル ニー アクション)といいますこの時にモモからふくらはぎの筋肉が伸び縮みするのですが、既にある足指や膝の変形性関節症の痛みでうまくモモ筋 ふくらはぎ筋をつかえないで筋肉が固まってしまうケースが臨床では多くもられます。

腰に痛みを訴えているこの方達も、このモモ筋が固くなり腰痛を出しているケースが疑われ、怪しいポイントを押した状態で動作痛を確認すると「あれっ! 楽に動く!」とびっくりされていました。 そのポイントを調整して再度おじぎをしていただくと「全然楽になっている!」との事でした。

ビックリした患者様のおっしゃっていた言葉は?

そしてお二人とも帰られるときにおっしゃった言葉が「腰の痛みが足で良くなるなんて・・・」でした。