梅ヶ丘駅みなみ整体院の全身の見方  手のしびれ

左手が痺れているのが主訴の男性の患者様のケースです。  重い荷物を持つお仕事をされていて10年ほど前に腰椎ヘルニアになり手術をされたそうです。 今回は左手のシビレと脱力感があるそうです。 重い荷物を持つ事が多いそうですが、最近のコロナ騒ぎでデスクワークが多いそうです。 

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まずは局部的な原因を調べる為に手のシビレが 首からぃているのか? 腕から来ているのか?胸郭からきているのか? 肘関節?手首?どのポイントで神経が引っ張られているのか? テストして引っ掛けていきます。 こちらの方のケースは頚椎で神経の圧迫症状が認められました。

次に全身を見ていきます、歩行を観察すると重心が左に流れていくような歩行の癖があります。このようなパターンの方は多くみられます、重心が左に片寄ると、筋肉の緊張が左右非対称におきます。 左の頚部は典型的に緊張しやすいポイントで、当院に見える頚椎由来のシビレの方は7~8割の方が左のシビレを訴える方です。 これは人の運動特性による左に片寄る動き→左頚部の筋緊張の継続→筋肉の短縮→頚椎のつまり→神経の圧迫→腕のシビレ  のパターンが出来上がっていると考えられました。 更に腰椎ヘルニアの手術の既往歴もあり左の腰が後方から見て右側と比べ前方にねじれています。この状態も腰左側の筋肉の緊張に伴い置きやすいので比較的展開的なパターンと思われます。

施術は体幹前面の筋緊張をリリースして、背骨の運動制限を起こしているポイントを安全な方法でリリースをかけ、再度体耳前面の横方向に走る筋膜ポイントのリリースをかけ循環の改善をうながす施術を行いました。日常生活の注意点としては頚椎に負担のかかる上向き姿勢(天井を見るような姿勢)を避けていただき、デスクワークも頚椎を前方に突き出すような姿勢に注意していただきました。

施術は勿論大事なのですが、同時に患部に負担をかけてしまう事を患者様が知らず知らずにしてしまう事が多いので、そのポイントを押さえて日常を過ごして」頂く事が短期で症状を改善するポイントではないか? と私は常々思っています。

二診目の時は、「腕が痺れる感じと、痛みのでる感じが減ってきました!」とおっしゃってました。腕の脱力感の方が現在は気になるそうなので、新たに施術ポイントとして反応してきたポイント(初回は痛みや筋緊張のせいで循環が鈍くなり、本来痛みを感じるポイントが気にならない事が多々あります。)を中心に施術を行いました。患者様が施術の最中に「そこっ!  そこです!」とおっしゃってました。 このポイントは初回も検査対象にしていましたが、前述の理由で初回は感じていなかったみたいです。

二回目の施術終了時に左頚椎に負担のかからなくなる簡単なエクササイズをご指導させていただきました。頚椎にかかる負荷が取れてきて早期にお症状が改善される事を望みます・