右股関節手術後の歩行痛の患者様
股関節の手術の後から歩きづらくて・・・とご来院
大腿骨骨折について
整形外科領域では、高齢者が転倒したら、まず先に疑われる骨折です。
骨折の為に右股関節の人工関節手術を受けた後から、腰痛と脚長差の為に歩行困難になった患者様の初診時の映像です。術前の映像では右足が長くなってしまい、右足に体重が乗った際に脚長差の為に腰に突き上げるような痛みと 、フラフラするような歩き方で上手く体重を前方に移動できなくなってしまい、とても歩きにくそうでした。
施術は足首を操作し、機能的な脚長差の延長(左脚)と短縮(右脚)を行い前方に重心が乗るように足のアーチ部分に重心コントロールの施術を行いました。術後の映像では歩行スピードの改善と歩行バランスが改善スムーズに歩けていますます。
歩きながら患者様が、「先生、この脚なら踊れる!」と、とても感動していたのが印象的でした。日本人女性の場合は股関節部位の太ももの骨(大腿骨)と骨盤側の受け皿になる箇所(臼蓋といいます)が先天的に受け皿の場所が小さく、しっかりと太ももの骨を受け止める事ができないで不安定な状態になり、不安定な状態を安定させる為に骨を変形させて関節を安定化させていく変形性股関節症になっていく場合が多くあります。変形性股関節症の早期の場合は運動療法により関節を安定させる事が必要になります。
当院で指導させていただく運動療法には股関節を後方に引く筋肉(大殿筋)や股関節を外方に開く筋肉(中殿筋、大腿筋膜張筋)などを鍛えて股関節の安定化を図り、変形性股関節症の進行を遅らせていきます。 痛みのコントロールには整体の施術と靴の調整なども有効です。