30年前の女子高生の足首の痛みから学んだ「歩行を見ること」の大切さ
今回は、約30年前の勤務時代に経験した、左足首の痛みを訴える女子高生の症例をご紹介します。
当時、私は整骨院に勤務しながら、インソールについて学び始めたばかりでした。
当時の一般的なインソールといえば足形をとって作成するものや、症状の有る片方だけに作成する事が主流でしたが、私が所属したインソールの研究会は実際のその方の歩行を観察しながら、左右の足のバランスをミリ単位で調整していく実践的な方法を学んでいました。
勤務先に来院された女子高生は左足の外くるぶしに腫れと痛みがありました、しかし痛みが出た明確なきっかけは解らないとの事でした。
湿布と包帯の固定を続けても、2週間経っても痛みに変化がありませんでした。
そこで、ご本人と親御さんに説明し、私の実家で実験的に行っていたインストールの作成を試すことにしました。
初めて彼女の全身の歩き方を観察すると、左足を大きく内側に返しながら歩き、左足を地面につくときには左肩が極端に下がる歩きの癖が見られました。
私は彼女の左右の足の長さの違いを補うために、このように左足を長くさせるような結果として左足首に負担のかかる歩き方をさせる可能性を考えました。
そこで左右のバランスをとりながら左足の裏に1〜2ミリほどの高さを加えたインストールを作成し、再び歩行を観察すると左足を大きく内側に返す動きが減り、左肩が下がる様子も姿になりました。
そしてご本人からも「歩いても痛くない!」と喜びの言葉が聞かれたのです。
その後も勤務先で経過を確認していくと、左足首の痛みが徐々に楽になっていました。
この経験は、私にとって大きな学びになりました。痛みが出ている場所だけ見るのではなく、なぜその場所に負担がかかっているのかを、体全体の動きから考えることが大切なのです。
この経験は、私にとって大きな学びになりました。痛みが出ている場所だけ見るのではなく、なぜその場所に負担がかかっているのかを、体全体の動きから考えることが大切なのです。
現在でも私は、身体の局部に何が起こっているのか?に加え、歩行観察し、足元から体全体を考えることを大切にしています。
これからも、一人一人の体の状態を丁寧に観察し、痛みの背景にある原因を考えながら施術に取り組みたいと思っています。
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