肘骨折、 本当に骨折部が痛いのか?

1年ぶりのご来院、左肘骨折

1年ぶりにご来院された、女性の方(以前は左膝の痛み、これは良くなったそうです。)今回は1ヵ月ほど前に転倒し左手をつき痛みが走り、近所の病院に行ってレントゲンを撮ってもらい、左肘の骨折と診断されています。

3週間ほど左肘を固定して、病院でリハビリを開始したそうですが、左肘の痛みのポイントが違う気がすることと、痛みをかばって全身が歪んでいる感じがして当院に通っている別の知人に薦められ一年半ぶりにご来院されました。

 

リハビリしても何か違和感が・・・・

病院で左肘のリハビリを開始しているそうですが、病院の治療内容をお聞きすると、電気とマッサージの治療をしていただいているそうです。しかし何か納得がいかないみたいなのです。触診や動かして検査をするとレントゲン上で骨折しているポイントと痛みを拾っている場所が違うようでした。

違和感の原因は痛め方にありました。

手を突くと肘の方向に突き上げる負荷が生じ、確かに肘の骨折が起きるのですが、肘の後方の筋肉も後方に突き上げる負荷がかかり、筋肉や関節の後方組織を伸ばしてしまったのです。

臨床で良くある事ですが、人間の脳は1番痛い痛みを検知するために、リハビリ開始直後は骨折部の痛みを拾っていて、時間の経過と共に左肘後方の筋肉の痛みが気になっていたのかもしれません。この時間的な誤差が今回のリハビリを受けている方の「何か違う。」言う感覚を起こしていたのかもしれません。

身体全体的な問題点は、左肘の怪我のために右腕を酷使してるようで右腕の動きが硬くなっていました。 この右腕の硬さのために右上半身の動きが悪くなり、そこをその他の全身で補正するような歪みが起きてしまっていたようです。右腕の硬さを開放して、負担を減らし、全体的なバランスをとりました。

整体後に「体が、軽くなった!」とおっしゃっていました、病院のリハビリはまだ続くと思いますが、少しでもお役に立てれば幸いです。