1年前からの膝の痛み

先日、合計8回の施術で治癒された方の症例です。

1年前に転倒されて右膝を地面に強打して病院で施術をしていただいてた女性の患者様です。

急性的な炎症の痛みは治まったのですが、ご本人の感覚として「膝が上手くはまっていない。」感覚がずっと残っていたそうです。じゃがんだりするのも痛みがあったのですが、歩くのは痛くないので筋肉を鍛えようと運動を再開したところ痛みがひどくなり、「右膝がはまっていない感じ。」がひどくなり夜に寝返りも痛く、当院にこられました。

初診の検査では膝がいい方にくらべて腫れていて(熱感はありません。) 身体を右足を前に捻る検査などで痛がります。

外傷の影響で不安定になっていた膝に運動負荷をかけた事により、筋肉が関節を守るために固めて関節を守る反射(防御反射といいます。)が起きてしまったようでした。このようなケースは一年前からの痛みで、悪くなっている筋肉がかばい合う補正作用を起こしている為に、膝の多数の筋肉が悪くなっている事が多くあります。

患者様には「痛みがでてから1年以上経過している症状がベースにあるので、施術をして今痛むポイントが楽になっても、この症状をかばっている別の筋肉の痛みを身体が感じ出して、痛いポイントが変わりますよ。」っと施術前と後に説明しておきました。

経過は予想どうり、最初は痛みを右ひざ後面に強く訴えていましたが、施術2回目には右ひざ側面、 施術4回目には右ひざ前面に痛むポイントがかわっていきました。 この間患者様の痛みの感覚は変化しませんでしたが、施術している私には「いたい場所が変化している事は、体が良くなってきているサインだから大丈夫である!」という確信がありました。

予想どうり施術5回目から痛みが急速によくなり8回で治癒しました。患者様は大変喜ばれていました。

痛めた原因が古いと身体の補正作用により痛む場所が沢山あり、変化する、という事を再認識した症例でした。