突然 襲ってきたぎっくり腰

先日、高校生のギックリ腰の患者さんが来ました。 小学生の時からスポーツなどでケガをしては来院してくれている子なのですが、半年ほど前は部活動(バトミントン)で腹筋を使いすぎて筋肉が炎症と筋膜の異常興奮の為にお腹が痛くて腰が伸ばせない状態で来院しました。この時は筋膜の異常興奮を落ち着かせる施術をして、2回ほどの施術で治癒しました。

この子の身体を良く観察すると足首が硬く、背屈といいますが、よく反らせない感じです(通常は20度程上に反らせる事が正常です)。足首を上に反らす(背屈)角度が狭いと、歩行の時に体重の乗り方が不自然になり、本来親指に乗る体重が小指に乗りすぎたり、二番目の指に乗ったりしてタコが足の裏にできてきます(タコの事を角化変性といいます)

そのように本来のポイントに体重が乗りずらい患者さんは膝痛を訴えたり、腰痛がでたりします。

今回のギックリ腰も身体(特に足首)の硬い状態のまま部活で腰を酷使して耐え切れなくなった腰が痛み信号をだして身体にお知らせしたものだと思われます。

腰の1番低い所に強い圧痛が認められ、真っ直ぐに立つ事ができないで、学校からタクシーで帰ってきました。施術は患部を強く触ると身体を守る防御反射が起きるために軽く触り、全身の歪みを調整する施術を行いました。

施術直後は痛みは残っていたのですが、翌朝目が覚めたら痛みが激減していたそうです。人の身体は施術によって、その方が今現在もっている体力の範囲内で最大限に治ろうとします。

施術直後の痛みは身体からの回復反応なので様子を見ていただいていると、段々回復するケースが多いのです。