半年痛い80代の腰痛患者様

昨年11月に来院された80代の女性の患者様、昨年の5月から腰痛がはじまり病院で痛み止めをいただいていたそうです。強い痛みは薬で取れてきたそうですが、そこから痛みが変化しないそうです。病院からは「筋肉をつけるように!」とトレーニングの指示が出ています。

お身体を診ると左の腰部、側腹部、左足の付け根の筋肉が過敏に痛がります、左右の足は外反母趾があり歩行観察では、痛みをカバーする為にゆっくり歩行です。

施術は硬い筋肉の過敏さとる施術と、日常生活で腰に負担をかける動作の制限(中腰など)の指導を行いました。3診目で痛みが少し楽になってきたのですが、4診目の前に風邪を引かれて施術が1次中断になりました。

施術の再開後は身体が変化したみたいで、風邪前の施術では身体が反応しません、施術によって左腰をかばっていた補正問題(右腰痛など)が出現したりして、患者様の施術に対するモチベーションも下がってしまっている感じでした。

通常、慢性的な痛みは色々な身体の部位でかばい合う補正問題が隠れていますそれは症状が長い方は良く現れる傾向にあります。しっかりと患者様に症状が停滞している理由を告げて、施術を継続していただく必要があります。

再度からだの評価をさせていただきました。前回までの施術に加えて外反母趾からくる身体の歪みを調整し、姿勢をコントロールする施術を加えてみました。

その施術を境に毎日痛かった腰が「痛む日、痛く無い日」が出現するようになり、7診目で「大分、楽です!」とのお言葉がでました。

施術は魔法では無いのでいかに患者様の身体を評価して、再発要因を潰し、回復力を最大限に引き出せるか?もとても大切です。

臨床して20年以上たちますが、簡単に治る患者様はいないと思います、常に真剣勝負です。