重度の肩こりの患者様
重度の肩こりの患者様
病院のリハビリで良くならない!18年ぶりのご来院
先日、約18年ぶりに来院された60歳代の女性患者様のケースです。普段から肩こりが強かったのですが、昨年知人に頼まれてデスクワークの仕事を短期集中で行い、疲労した後から、肩こりが更に強烈になり病院にいかれたそうです、痛み止め、電気治療、姿勢改善の体操やリハビリを受けたそうですが大きな症状の改善が無く、当院に18年ぶりに来られました。
動かして突っ張るなどの動作痛はありませんが常に重い感じかあり、姿勢分析を行うと首が前方に突き出ていて、背中が丸まった状態で特に右の首から肩の不快感を訴えておられました。
肩こりの場合、その方の生活スタイル(長時間のデスクワークやパソコン作業、読書、スマホ操作など・・)で酷くなっている事が多々あるので、生活習慣をお伺いするとデスクワークも多くなく、読書などもおおくないそうです。初回は身体全体を見て歪みの箇所、筋肉のアンバランスを改善する治療を行い、前方に出ている首を改善させる為の自宅でのエクササイズも指導させて様子をみさせていただきました。
2回目、少しいいかな?位の変化、気になる右肩はカチカチのままの為、再評価し患者様の既往歴に40年前に虫垂炎(盲腸)の手術があり右腹部や腹部の緊張ポイントを触ると少し患部の右肩が緩む感じ、前回の施術に加え、腹部右の内臓マニュプレーションをくわえてみました。
重度の肩こりの原因はなんと○○!
3回目 また少しいいかな?位の変化、もう1度問診を深く行い生活習慣についてお伺いすると、睡眠時は枕の替わりに薄いタオルを引き、寝返りは殆どしない、20年前から三味線を趣味で行い週2回 1時間半ほど稽古する。その三味線時の姿勢を再現してもらうと右手が空中に浮いたままになっていっました。
この姿勢は患者様が訴えている筋肉に過負荷をかけている為、この前回の施術に加え、この筋肉をピンポイントで伸ばすストレッチ、就寝時に気がついた範囲で良いので、意識的に寝返りの回数を増やすよう指導しました。
4回目 「大分楽になりました!」との事、これがこの患者様のビンゴのポイントでした。趣味の三味線で硬くしていた筋肉を夜中に寝返りの少ない状態で循環を悪くして筋肉を悪くしていく悪循環サイクルにはいっていたみたいです。「本当にこんなに軽くなって嬉しい!」と喜ばれてました。4回目の施術は1番深いな右肩後方の症状が楽になり、首前方の突っ張りを感じてる状態なので、関連している腕のポイントを施術して終了しました。
重症肩こりの場合、体質。体型、生活習慣などが複雑に絡む為に1回で劇的にとれ再発しないはありえないとおもいます。やはり問診力、観察力、治療力が大切に思います。